kicoruファニチャー(家具)4

furniture

オーダー家具もお気軽にご相談ください。

木への想い 『木』には二つの命があります。

一つ目の命は大地にしっかりと根を張り堂々たる風格で何百年もそこにたたずみ、水や空気をそして我々に生きるための食糧を与えてくれます。
そして第二の命、それは私たち『木』に携わる様々な職人たちが、第一の命に感謝しながら与えていくもの。

伐採することからすべてが始まり、木々をあますことなく使い切り素敵な木工品としての命を吹き込む。

木製品に生まれ変わった『木』はまた何百年もこの世の中を見守り続ける…。

私はこうした製品として生まれ変わる瞬間を創造できることに感謝しています。

そして、末永く使える製品作りにこだわりと誇りを持っています。

実は半年ほど前、ハローワークに求人を出しました。
なぜなら一応ワタクシ伝統工芸品『越前箪笥』を製作している
箪笥職人でもありまして。。(^^; 
弊店のように親子だけでやっていては、
万が一、父親が動けなくなれば人手不足な事は明白です。
さらにこの業界全体も職人が今後減っていく。。
地味だけど後継者をどうにか育成したい。
とゆ~思いがあったからです。
そんなこんなで求人出したら
5人も応募してくれて・・
その中でも一番『木工職人になりたい』って
気持ちが前に出ていたのは彼女でした。

正直、女性を採用するのは少し悩みました。
家具や箪笥は重いです。やっぱり力仕事では・・・
けれども、職人の世界で差別はできません。
力が無ければ鍛えればいい。
力が無ければ力のいらない、よく切れる刃物を使えばいい。
自分で考え工夫するしかありません。
結果、採用して約1か月。
うちの新人ちゃんは(*^-^*)
自分のカンナを研ぎ←ワタクシより上手い悪寒。。(笑)
メモをとり
自分から考えて動き
ちょっと苦手な事にも頑張って対応してくれています。

↑ぎこちね~~(^^;
実際、自分が19歳そこらで名古屋に修行に出た時のことを
思い起こせば、こんな器用ぢゃなかったカモ的な。。(^^;
不器用な自分は、こんな事を親方から言われていました。
『不器用でも手が遅くてもいいから、まずは丁寧にやれ』
この意味、最初はそりゃそうだ的にしか思っていなかったけれど、
職人になって22年の今、ジワジワ利いてます(笑)
あの時、簡単な事が出来た喜びや、
同じことを繰り返す単調な事を早く終わらせる。
そんな事で過ごす修行の日々だったら今の自分は無いかも。。
めっちゃ簡単な事でも『丁寧』にやる
単調な繰り返し作業でも一つ一つ『丁寧』にやる
そりゃぁ時間がかかりましたわさ(^^;あの時はスンマセン親方!!って感じですm(__)m
おかげさまで、この『丁寧』を身につけた事で、
今の自分は忙しい時ほど落ち着いてでき、
慌てて寸法を間違えて、やり直す(T_T)
などという手が遅いよりたちの悪い時間のロスを
しなくて済みます。
それに『どんなに急ぎでも丁寧なものづくり』が
できるようになりました。
慌てると効率ばかりが優先されて粗相になる職人いるんですよ実際。。
↑コレ器用な人ほどなりやすい傾向かと。。
話それちゃったけど、
新人さんには当然『丁寧にやること』伝えてます('ω')ノ
器用で丁寧が一番ですからね♪

今は時間がかかってしまい利益に結びつかなくても、
時間をかけて作り込んでいるから、しっかりとお客様にお出しできる
商品になりつつあります。検査してやり直しさせながら('_')

これから先、まだまだいろんな事ががわかってきて、
どんどん先に進みたくなるだろうけれど、
先ずは一つ一つ丁寧に取り組んで、
女性らしさも活かせる『木工職人』になって欲しいと思います\(^o^)/